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『寛容の美徳』

我が国に深く根付いている大乗仏教は、極めて寛容な宗教です。
さまざまな仏教説話がそれを示しています。
阿修羅王、鬼子母神、これらの神は最初は敵対する関係でした。
それが後に仏に帰依することになります。
そして孔雀明王―。

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孔雀明王は堕天使でした。
しかしそれを悔い、贖罪の涙が七つの瓶を満たした時、許されて天界に帰ります。
以後、孔雀明王は仏敵を誅する職務を全うします。
孔雀明王は他の明王たちと違い、穏やかな顔をしています。
(他の明王たちは一様に憤怒の表情です。)
その為孔雀明王は『実は(明王より上の位の)菩薩なのでは?』とも言われています。

他方、キリスト教にも堕天使はいます。
ルシファーがそれです。
大天使でありながら悪に堕ち、大魔王サタンになったと言われます。

この二人の神、元々はインドの一地方の神だったようです。
それが仏教にとりいれられたのが、孔雀明王。
西へ行ってキリスト教に取り入れられたのがルシファーだと思われます。
この二人、なぜにこの様に違った結果になったのでしょう?
それが二つの宗教の持つ『寛容さ』の違いだと思うのです。

大乗仏教は、現在、ほとんど日本にしか残っていません。
『僕らの持っている神々が極めて寛容な神で良かった』と、
昨今欧州で激しくなっているテロのニュ-スを見る度に思うのです。

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